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2008.09.12

糖尿病のメカニズムと 「ステビア・エキス」の可能性 

糖尿病とは、血液中のブドウ糖が適正範囲を超えて上昇した状態が慢性的に持続し、それに由来する様々な組織・臓器障害(合併症)が生じる一連の症候群です。

  ヒトは食べたものを胃腸で消化吸収し、その中の成分のいくつかがブドウ糖となって身体を動かすエネルギー源となります。血糖値というのは、血液中にそのブドウ糖がどのくらいあるかを示すものです。糖尿病になると、ブドウ糖がエネルギーを必要としている細胞の中に運ばれなくなって、血液のなかにあふれてしまうわけです。

 膵臓は、血液中のブドウ糖をエネルギーとして取り込むためのホルモンである"インスリン"作っています。全身の細胞にインスリンが作用すると、細胞の中で酵素反応(インスリン・シグナル)が伝わり、最終的にブドウ糖を細胞内に取り込みエネルギーに変換し、結果的に血糖値が下がります。

 糖尿病患者さんの中には、インスリンの分泌が正常なのに、受けての細胞側がインスリンを受け取っても、うまく作用できずに結果的に血糖値を上げてしまうケースも多いのです。 (インスリン抵抗性)