国立大学法人 千葉大学大学院薬学研究院における ステビア・エキス実験内容
インスリンが全身の細胞に作用したときの酵素反応の最初に出現するIRS-1とIRS-2をステビア・エキス成分が、用量依存的に(量に比例して)増やすことは千葉大学の実験で既に確認されていました。今回の発表では「抗糖尿病作用が期待される民間薬ステビア(原文のまま)の成分(STV)のインスリンシグナルに対する影響を検討し、インスリン抵抗性改善作用を考察し」ました。
「脂肪細胞3T3-L1をSTVで刺激し、(1pM~1μM,24時間)、ウェスタンプロットによるインスリンシグナル介在タンパクの発現量及びチロシン(細胞の分化・発達・機能の発現に重要な役割を担うタンパク質)リン酸化を検討した」ところ「STV単独刺激(1nM)によりIRS-1の有意な発現量増大が観察された。またInsulin刺激(100nM,10分間)を併用したところ、IRS-1及びIR-βのリン酸化及びグルコース取込の促進が観察された」ということなのです。
さらに「既存のインスリン抵抗性改善薬と比較し、非常に低濃度の刺激でインスリンによるIRS-1及びIR-βのチロシンリン酸化が観察されたことから、STVには"顕著なインスリン抵抗性改善作用"がある可能性が示唆された。」と学会発表されたわけです。
ようするに「ステビアの成分は、...既存のインスリン抵抗性改善薬と比較し、..."顕著な作用"がある」ということです。まだ研究の途中ですが、この結果は、薬用植物ステビアが、糖尿病治療に新たな可能性を開いたとも言え、このことは間違いなく――世紀の重大発見――であると存じます。