糖尿病とは、血液中のブドウ糖が適正範囲を超えて上昇した状態が慢性的に持続し、それに由来する様々な組織・臓器障害(合併症)が生じる一連の症候群です。
ヒトは食べたものを胃腸で消化吸収し、その中の成分のいくつかがブドウ糖となって身体を動かすエネルギー源となります。血糖値というのは、血液中にそのブドウ糖がどのくらいあるかを示すものです。糖尿病になると、ブドウ糖がエネルギーを必要としている細胞の中に運ばれなくなって、血液のなかにあふれてしまうわけです。
膵臓は、血液中のブドウ糖をエネルギーとして取り込むためのホルモンである"インスリン"作っています。全身の細胞にインスリンが作用すると、細胞の中で酵素反応(インスリン・シグナル)が伝わり、最終的にブドウ糖を細胞内に取り込みエネルギーに変換し、結果的に血糖値が下がります。
糖尿病患者さんの中には、インスリンの分泌が正常なのに、受けての細胞側がインスリンを受け取っても、うまく作用できずに結果的に血糖値を上げてしまうケースも多いのです。 (インスリン抵抗性)
このような中で「ステビアの成分は、...既存のインスリン抵抗性改善薬と比較し、..."顕著な作用"がある」ということが発見されたということなのです。
副作用など全くない、健康食品であるステビア・エキスの中に、そうした作用があることを国立大学の薬学部の研究室で確認されたという事実は、大変に貴重なことであると思います。
※糖尿病の種類
1型糖尿病 膵臓のβ細胞というインスリンを作る細胞が破壊され、からだの中のインスリンの量が絶対的に足りなくなって起こる。子供のうちに始まることが多く、以前は小児糖尿病とか、インスリン依存型糖尿病と呼ばれていた。
2型糖尿病 わが国の糖尿病の95%以上はこのタイプ。インスリンの出る量が少なくなって起こるものと、肝臓や筋肉などの細胞がインスリン作用をあまり感じなくなる(インスリンの働きが悪い=インスリン抵抗性)ために、ブドウ糖がうまく取り入れられなくなって起こるものがある。食べ過ぎや運動不足、お酒の飲み過ぎなどの生活習慣が関係している場合が多い。
遺伝子の異常やほかの病気が原因となるもの 遺伝子の異常や肝臓や膵臓の病気、感染症、免疫の異常などのほかの病気が原因となって、糖尿病が引き起こされるもの。薬剤が原因となる場合もある。